2008年05月04日

日米共同開発の迎撃ミサイル、多弾頭の導入を日本が了承

日米共同開発の迎撃ミサイル、多弾頭の導入を日本が了承
 日米両政府が共同開発中の海上配備型ミサイル防衛の次世代型迎撃ミサイルに関し、弾頭が複数に分かれる多弾頭の導入を日本が了承していたことが分かった。
 日米関係筋が2日、明らかにした。多弾頭型の迎撃ミサイルは、ロシアや中国が新たな弾道ミサイルを開発していることから、米国内で早期導入を求める声が出ていた。米下院軍事委員会は昨年5月、多弾頭型への変更の条件に日本の同意を掲げたため、今回の同意で、米国による多弾頭型ミサイルの開発は本格的に進むことになる。
 次世代型迎撃ミサイルの多弾頭化は、ロシアや中国が、多弾頭の大陸間弾道弾(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発を進めていることに対抗し、米国が2006年ごろから検討を始めた。
 当初は日本に共同開発を打診したが、日本は〈1〉共同開発を始めたばかりの「SM3ブロック2A」の2014年の開発完了が遅れ、開発費も膨らむ〈2〉北朝鮮が多弾頭型の弾道ミサイルを持っていないとみられる――ため、拒否した。
 ただ、多弾頭型の開発を米国が単独で進めれば、日本が資金面で追加負担を強いられることは、当面ない。また、現在進めている単弾頭型の改良システムの共同開発に遅れが生じない見通しも立ったため、米国の方針転換を了承、事務レベルで伝えた。日本としても、将来は、「安全保障情勢によって」(防衛省幹部)、単弾頭型から切り替える必要が出てくることも考慮した。
 SM3ブロック2Aは、既に日本のイージス艦にも配備されているSM3ブロック1Aに比べ、防護範囲が約2倍の1000キロ・メートル程度に広がり、大陸間弾道弾を迎撃できる。新たな多弾頭型の開発にあたっては、これまで日米が共同開発した技術などが応用されることも想定されており、米政府は「SM3ブロック2B」と呼んでいる。


 これは近い将来、対ロシア、中国用としてこのSM3多弾頭型の技術が必要になってくるからです。現在日本がミサイル防衛システムを導入している最大の目的は対北朝鮮用の迎撃のためです。北朝鮮からのミサイルを迎撃するためならば特に多弾頭型の迎撃ミサイルを取り急ぎ導入する必要は日本にはありません。

 しかしながら日米においての協調も理由の一つとしてあるのでしょうが、日本の防衛戦略が近年脅威が増している隣国の中国やロシアに眼が向かいはじめていることは最近の防衛戦略の見直しからも明らかなわけで、多弾頭型もそうした中長期戦略の見直しの一環かと思います。

 今年SM3が人工衛星を打ち落としたことなどからその威力がアピールされています。この多弾頭型も日米にとって良いアピールとなるのでは?
posted by やくも at 14:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事
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